
「ぷらす!」は、2006年5月14日に発足式が行われ、現在は67名(2006年10月現在)で活動している。メンバーの大半は王寺町在住者であるが、近隣の町や県外からの参加者もいる。メンバーの年齢構成は、20代から60代までと幅広い。吹奏楽参加のブランクも、短い人では10年から、長い人では30年という方もいる。常任指揮者の奥本氏は、福島氏の高校時代の吹奏楽部の後輩であり、村上氏とも音楽活動を通じての10年ほど前からの知り合いであったため、この2人の推薦によって指揮者に選任された。
現在の活動内容は、月3回平日の午前中に合奏練習をしている。その時に連れてこられる子であれば連れてきて、練習場所の一部にあるKIDSコーナーで遊ばせている。この時、演奏をせずに子供たちのケアにあたるバディ(保育ママ)を当番制で決めている。バディに当たっているときは、前半後半に別れてケアをするので、全く吹かずに帰るということはない。これは、お互い様という昔ながらの育児精神と、メンバーの子供たちの名前と成長ぶりを覚えてもらおうと考えているからである。この点について奥本氏は、「やはり子どものことは、大変。慣れたといっても、合奏中に泣き叫ばれると、指導の声がかき消され、エネルギーを消費する。」とは言うものの、「一度に数十名のお母さんと子どもたちと一緒に仲良くなるなんて、すごいこと。人とのつながりは財産だから、大事にしたいと思っている。」と語る。
実際に練習を見学させてもらった。平日の朝にも関わらず、たくさんの方が練習に参加されていた。常に半分以上の出席率だという。練習中でも、子供たちは動き回ったり、泣いたりと本当にここは吹奏楽の練習場なのかと思わせるほどであったが、それでも母親たちや奥本氏は気にせず、練習に励んでいた。合奏中の指導も、聞き取りやすいようにマイクを使用していた。また、練習中の母親たちの目は真剣そのものだった。楽器を演奏することが楽しくて仕方ないという印象を受けた。メンバー全員の理解と協力があってこそ、練習は成り立つのだと思った。
子供たちが動き回ることがあるので、楽器が壊れることはないのかと聞くと、「それほど走り回るほどのスペースもないし、ママたちも座っているから、それほどトラブルはない。休憩中や片付けのときが一番注意しなければいけない時間である。特に、Tubaなどの大型楽器は、ぶつかったり蹴ったりする子がいるので、目を光らせている」という。
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